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高森明勅
2020.10.3 06:00皇室

天皇陛下、教育関係者にご配慮

10月1日、天皇陛下には皇居にある宮中三殿にて旬祭(しゅんさい)。
旬祭は毎月、1日・11日・21日の3回行われる。
その内、1日は天皇陛下が御直衣(おのうし)を召されて、
親しくご拝礼になる。

他の11日・21日は侍従(じじゅう)によるご代拝が例となっている。
陛下の祭祀へのご熱心なお取り組みは、つとに平成の頃から
よく知られている事実だ。

その後、赤坂御用地にある、お住まいの赤坂御所(ごしょ)に
東京都内の小中学校の校長らを招かれて、新型コロナウイルスへの
学校現場の対応について、実情をお聴き取りになった。
面会は予定時間を大幅に超過して約2時間に及んだという。
その中で、様々な努力を重ねる教職員らに、ねぎらいのお気持ちを
お示しになられた。

陛下は「先生方に疲れが出て来ているのでは」と
心配しておられたという。

皇后陛下も、臨時休校中の児童虐待や、
感染者に対する心ない中傷などの問題を、心配しておられた。
この度、わざわざ御所に教育関係者を招かれたのは、
先生方へのお労(いたわ)りはもとよりながら、何よりも、
かねて辛い状態が続いている児童・生徒らを、深く心配されている
両陛下のお気持ちの表れだろう。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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